ギャンブルを過度にした結果
パチンコなどのギャンブルは、適度に行うことが難しいという点について前ページでお話ししましたが、今度は、度を超したギャンブルがどのような負の影響を与えるのか、整理してみましょう。
度を超したギャンブルは、以下の4点の問題に集約されていくのではないかと考えます。
- 多額の借金
- 勤労意欲の低下
- 他人からの信用崩壊
- 自分自身の否定
多額の借金
度を超したギャンブルは、あっという間に多額の借金を生み出します。
ギャンブルで作った借金は、そのお金で品物を買う訳ではありませんから、手元には何も残りません。
普段は借金なんてしたことがないような人でも、多額の借金をしてしまうのです。
勤労意欲の低下
ギャンブルにハマると、ギャンブルへの衝動が発作的に生まれるようになります。
ギャンブルへの衝動が生まれると、
- どんな賭け方をしようか
- どうやって軍資金を作ろうか
- どうしたら十分な時間を作れるだろうか
など、思考がギャンブルで埋め尽くされ、その時点で、働く意欲はほとんど失われてしまいます。
また、ギャンブルで多額(例えば月収を超える)の金額を賭けていると、実社会で働くこと自体がバカバカしく感じるようになります。
他人からの信用崩壊
度を超したギャンブルは、大半の場合嘘を伴います。
ギャンブルを続けるためには嘘が必要だからです。
- 本来使ってはいけないお金を使うため
- 自由になる時間を捻出するため
- 負けたことを知られたくないため
また、ギャンブルのために待ち合わせや借金返済などの約束をよく破るようになります。
嘘や約束破りが続くと、他人からの信用はすぐに崩壊します。
悲惨なのはギャンブラーの家族です。
本来ならば一番信頼できるべき家族のことを疑うことは、本当に辛く寂しいことです。
自分自身の否定
度を超したギャンブルは、自分自身の否定につながっていきます。
- ギャンブルのせいで多額の借金を作ってしまった
- ギャンブルをするために会社や学校をさぼってしまった
- ギャンブルをするために妻や子供との約束を破ってしまった
- 負けてイライラして家で怒鳴り散らしてしまった
- 借金返済のためのお金をギャンブルにつかってしまった
上記のような自己嫌悪を繰り返しているうちに、「自分は本当に駄目な人間だ。生きている価値がない。」などど思うようになります。
そして、上記の4点の問題は、「信頼の崩壊」という結果をもたらすのです。
「信頼」は人間が生きていく上で最も基本となるものです。
家族、親、友人、会社の同僚や上司・後輩、趣味の仲間など……
心を許しあい、信頼しあえる関係がどこかになければ、本当に孤独で寂しい人生となってしまうでしょう。
しかし、度を超したギャンブルは
- 多額の借金があって
- 勤労意欲が低く
- 言動は信用できず
- 自分自身を否定して縮こまっている
ような人間を作り出してしまうのです。
そんな人間と心を許しあった信頼関係を続けることができるでしょうか。
ほとんどの場合、答えはNOでしょう。
つまり、度を超したギャンブルは、「生きること」自体を否定することになるのです。
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