パチンコにハマる原因
誰でもできるから大丈夫
パチンコは、年齢が18歳以上なら誰でもできます。
性別、出身地、経歴に分け隔てなく、みんなが平等な立場で遊べるので抵抗感もなく、日本人特有の「みんなと一緒なら大丈夫」の意識から安心感が生まれます。
やり方も簡単で、お金を入れて、パチンコ台のハンドルを握るだけ、もしくは、レバーを叩いてストップボタンを押すだけです。
さらにやり方が分からなかったら、店員が丁寧に教えてくれます。
お店も味方であり、敵は誰もいません。
この障壁の低い気軽さが、パチンコをやめようと思ってもやめられない原因になっています。
自己都合で問題が片付く
高設定の台が1台もなくても、「今日は運がなかった」と自分を責めることができます。
当たれば「設定を読むことができているかも」と上機嫌になります。
つまり、自分の捉え方次第で状況分析ができていると勘違いします。
悪い記憶は忘れやすく、良い記憶は残りやすいように人間の脳はできています。
さらに都合の良いことは優先度が高く設定されているので、負けることよりも勝つことを思い描くのです。
本当は負けている回数や損している金額がどれほどなのか理解していません。
理解していないから、自分が陥っている状況に気付かないのです。
自分が使えるお金で自分が楽しんでいることに罪悪感はないです。
だから、貯金が増えなくても誰にも迷惑をかけていないことから、やめようとする行動を起こしにくいのが問題です。
また、人のお金に手を出してまでパチンコにのめり込むと、重いパチンコ依存症と診断できます。
パチンコがしやすい環境
平均10:00〜23:00で年中無休の営業(店舗により異なります)をしているのがパチンコ店です。
また、パチンコを打つ時間に「制限がないこと」もパチンコに依存しやすい原因です。
パチンコをしている大学生が多いのは、講義の組み方が自由であり、空き時間があることが多いからです。
主婦の場合も子供や夫を送って一息つける時間帯に、パチンコ店がオープンします。
会社員も仕事が終わってもパチンコ店は開いています。
変則勤めや営業回りで、普段とは違う空き時間でも開いています。
さらに、パチンコ店は日本全国に約12,000店以上(2013年現在)あり、繁盛している駅前には必ず出店しています。
郊外でも車ならば、10分もかからずにどこかのパチンコ店にたどり着くことができます。
いつでもどこでもできる利便性が、パチンコをより身近なギャンブルにしてしまっています。
短い時間でお金が増える
パチンコやスロットを打っていると、1〜2時間で数千円が数万円になることがあります。
1日打てば、数千円が10万円以上になることもあります。
働くよりも多くのお金が手に入り、その労働力も椅子に座っているだけの単純作業です。
意図しなくても本来の収入と比較をして、楽な方が嬉しいと判断してしまいます。
初心者がパチンコにのめり込むきっかけになるが、大当たりしてしまうことです。
運が悪いのか、運が良いのか、3〜4回やっても大当たりしない方はパチンコの楽しさを経験せずに、依存症にはなりません。
当たらなければ、お金や時間がもったいないと、すぐに認識できますからね。
大当たりしてこそ、その快感と手元に残るお金に継続的な価値を見い出そうとしてしまうのです。
射幸心を高めるゲーム性
トランプを配るだけのブラックジャック、玉が回るだけのルーレットでさえ、楽しさを覚えます。
最近のパチンコ台はゲームソフト化されており、お金をかけなくても、玉が出なくても楽しいと思えるクオリティの高さに、人は魅了されます。
大当たりしたときの達成感に大抵の人はハマってしまいます。
始めは遊び程度がいつの間にか他の時間を割いてでも、そのエンターテイメントを味わいたいと思うようになります。
つまり、射幸心が高まっていくわけです。
元々、好きな芸能人やアニメのパチンコ台であれば、なおさら拍車をかけることになるでしょう。
カジノや麻雀、競馬とは違い、ゲームそのものが変化することが可能なので飽きることも少なく、逆に「何が起こるのか知りたい」という人の探究心を煽ることに成功しています。
他にも、パチンコ屋に芸能人やアイドルを呼んだり、ドリンクサービスの女性店員にかわいい服装で働かしていたり、休憩室にマッサージチェアを置いたり、飲食店を併設したりとパチンコ屋にハマる原因となる誘惑の罠がたくさん仕掛けられています。
楽しいと感じてしまうパチンコは依存症に陥りやすいです。
私たちはこの楽しさをなくすことにストレスを感じるので、パチンコ以外の楽しさを見つけることが大切です。
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