パチンコ業界の裏事情
パチンコ・スロット店舗数
年度 | パチンコ店 | スロット専門店等 | 総軒数 |
---|---|---|---|
平成7年 | 17,631件 | 613件 | 18,244件 |
平成19年 | 12,039件 | 1,546件 | 13,585件 |
平成23年 | 11,392件 | 931件 | 12,323件 |
平成7年には、約18,000件あった店舗数も平成19年には、約13,000件、平成23年では、約12,000件となっており、パチンコ・スロット店も不景気の煽りを受けてか、年々減少しています。
また、地域に根付いた昔ながらの小型のパチンコ店舗は特に多く閉店しており、
また、中堅クラスの地域の店舗は大型チェーン店に吸収合併されるケースも増えています。
パチンコ屋も競争が厳しい時代になっているようです。
パチンコ参加人口
パチンコ参加人口も、年々減少傾向にあるのがお分かりになると思います。
パチンコ依存症についてアンケート調査
パチンコホールの遊技客4,500人に対して、「パチンコ依存症」のアンケート調査を業界法人が行った結果が下記の通りです。
パチンコ依存症を自覚している人が、遊技している人全体の30%もいます。
また多重債務で苦しんでいる方が遊技客の全体の0.5%となっています。
パチンコ屋の経営不振
パチンコ業界全体が経営不振に陥っていて、それが遊技客に押し付けられていることが見えない背景にもあります。
何故、そのような事情になったかというと、パチンコ業界は、警察の許認可のもと営業しており、以前に比べ警察による業界への圧力が段々と強くなってきています。
特に「ギャンブル性の強い機械」を設置することを厳重に規制して、メーカーの売上・ホールの売上の減少を引き起こしています。
ホールの売上が減少するということは、普通で考えると利益が減りますが、ホールは特殊な業種で、パチンコやスロット台の設定を変更したりして「売上が下がれば、利益率を多くする」ということが出来てしまいます。
つまり、以前に比べてパチンコ店はお客様に対して「出ない出さない営業」になっています。
以前は還元率が90%だったのに対して、今では70〜80%ほどの還元率になってきています。
昔に比べると、パチンコやスロットは勝ちにくくなってきているということを是非ご理解してください。
パチンコは勝ちにくい
「パチンコは勝ちにくい」ということを理解すれば、遊戯しに行く回数が自然と減ると思います。
基本的に、パチンコ屋に長くいれば長くいるほど、「負け」が増えるようになっています。
おおよそですが、パチンコ店のシミュレーションでいくと、1時間にお客さんが1,000円負けるような簡単な計算になっています。
そこで、まずお勧めしたいのは、「週末土日には行かない」ことです。
お客さんがほっといても混む日は、出ない調整にしています。
日頃から依存症の方はそれだけでも違ってくるはずです。
平日は1時間に約700円負けるとして、土日だと、その倍である1時間1,400円負けることになります。
パチンコ店から計算される負け金額
利益率とは、10,000円投資した場合にどれだけパチンコ店側の利益になるか。
還元率とは、10,000円投資した場合にどれだけ戻ってくるか。
パチンコ店の利益率は、店によっても異なりますが、
平成19年で大凡20%くらいです。
つまり10万円投資した場合に、平均で2万円負ける計算になります。
では投資金額は幾らになるのか?これも計算することが可能です。
実は、パチンコ屋にいた時間に比例します。
1時間ホールで遊技した場合に平均で使う額は、ホールのデータで明らかになっています。
その計算式は下記の通りです。
使用金額=時間数×5,000円 (平均値)
初当たりが早くきて、1,000円で済む場合もありますが、大きくはまることもあります。
これはパチンコ店の膨大なデータだからこそ、はじき出される計算です。
こういうデータが無いと逆にパチンコ店は、営業の計画が綿密に立てれません。
売上が毎日お客さんの引き次第ということになってしまうと、大変なことになります。
しかし、本当はパチンコ店では緻密な計算がされていて、明日の売上・利益を予測して調整がされています。
1時間で5,000円使用して、還元率が80%ということは
負け金額=時間数×1,000円 (平均値)
パチンコ店が膨大なデータを駆使算出したもので、個人計算では何十年分に相当するデータですので早かれ遅かれ上記の数値に収束していきます。
年間のパチンコでの負け金額
パチンコ依存症の方が、どれくらいの頻度でパチンコ店に通われるか?
週に3回パチンコ店にいって10時間ずつ遊技した場合。
上記の計算式から、1ヶ月で負ける金額は
1ヶ月の負け額=¥120,000 (平均値)
これ以下の場合もあり、これ以上の場合もあります。
1ヶ月で12万円は、生活に大きく支障の出る数値です。
1年間このペースでパチンコすると、
1ヶ月の負け額12万円×12ヶ月=144万円
年間で、これだけお金を使ってしまうおそれがあります。
3年もすると自己破産できる金額になってしまいます。
それがパチンコ依存症の末路なのです。
普通に考えて、生活でパチンコに費やせる金額は、5万円前後でしょう。
5万円ですと時間換算でおよそ50時間。
週1回のパチンコ店通いなら、5万円程度で済みます。
パチンコ依存症の店長はあまりいない
パチンコ店の店長が、「パチンコ依存症」というのは、あまり聞いたことが無い話です。
理由は、パチンコ店がどういう調整をしているか熟知しているからです。
パチンコ依存症の多くの方は、パチンコ店に関してあまり詳しくない人が多いです。
要は「パチンコ依存症」の方は、パチンコ店の術中にはまっていると言い換えても過言ではないでしょう。
パチンコは行きつくところギャンブルです。
ギャンブルで大切なのは、「胴元」のことを知ることでもあります。
パチンコ業界の裏話 パチンコ店側の不正行為
以前のパチンコ店は1台ずつ台を空けて、台の裏側にある「設定キー(設定を変更できる鍵)」で設定変更していましたが、現在は全てのパチンコ台を店内にある「ホルコン」と呼ばれるホールコンピューターで、制御できるようになっています。
閉店後、1台ずつパチンコ台の鍵を開けて、設定を変えるよりも効率的になりました。
このホルコンはパチンコ店のマーケティングと不正防止のために、各台ごとの玉のアウト数とイン数を把握し、回転数や稼働率まで算出できます。
ただし、パチンコ店が開店(オープン)した後にも、遠隔操作で設定を変えている店舗はいくつも存在します。
例えば、「朝は呼び込みのために高設定にし、昼過ぎから設定を低くしている。」客から見れば、朝に出たから、昼は反動で出なかったと認識もできる。
逆に、「会社帰りのサラリーマンを呼び込みたいために、夕方から設定を高くする」というようなこともあります。
パチンカーは「設定を見抜くこと」が楽しみの1つであり、設定が高いからこそ利益(勝ち)が生まれます。
全ての店舗が遠隔操作をしているわけではないですが、パチンコ台の設定の主導権を握られていては、客は手中で踊らされているようなものです。
また、最近では「顔認証」というシステムも使われているようで個人の顔を機械で認識できる仕組みになっているみたいです。
顔認証で「この人はこの前、大当たりを出したから、今回は大当たりが出る間隔を大幅に伸ばしてしまおう」と制御できるようです。
あ〜こわ(゚д゚lll)
パチンコ業界の裏側をのぞける書籍
> 次のページ「パチンコ依存症チェック」へ進む
< 前のページ「パチンコにハマる原因」へ戻る