ギャンブルは悪いことか?
ギャンブルは「悪いこと」なのでしょうか?
「ギャンブル」という言葉にはあまりにも広い範囲を示す言葉のため、歯切れの良い答えを返すことがなかなかできません。
例えば、以下のようなものが全て「ギャンブル」という言葉に含まれます。
- 3個しかないお菓子を二人で分ける時、残りの1個をじゃんけんで決める
- お祭りや飲み会のビンゴで賞品を決める
- 同級生の友達数人と、ジュースを賭けたあみだくじをする
- 正月に家族とトランプポーカーして、10円〜100円単位のお金を賭ける
- 友達とボーリングして、500円〜千円単位のお金を賭ける
- 友達とマージャンをして、千円〜1万円程度のお金を賭ける
- パチンコで数万円のお金を使う
- 競馬で数十万円のお金を使う
- 外国のカジノで数百万円のお金を使う
上記の例では、(1)・(2)のレベルのギャンブルに対して嫌悪感を持つ人はまずいないと思います。
ただ、(3)以上になると個人の価値観によって善悪の判断は大きく変わってくると思います。
金額的には、1万円あたりが一般的な許容の上限ではないかと思いますが、大金持ちであれば「百万円くらいいいんじゃないか」と思うのかもしれません。
小学生にとっては500円でも個人の範囲では支払いきれない金額なのかもしれません。
ギャンブルの善悪は「金額規模」では計りきれないですし、一方で上記の(1)や(2)のような小さな金額規模のギャンブルは生活に彩りを与えてくれるものだという事は間違いのない事実だと思います。
結局のところ、ギャンブルは「悪いこと」とは言い切れないのです。
では、ギャンブルは放置していてもよいものなのでしょうか。
いいえ、決してそんな事はありません。
ギャンブル依存によって引き起こされる以下のような結果は間違いなく「悪いこと」です。
- 多額の借金
- 家庭の崩壊
- 勤労意欲の低下
つまり、ものすごく平凡ですが、
「ギャンブルは一概に悪いとは言えない」
でも「適度ではないギャンブルは悪い」というのが正確な表現なのだと思います。
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